10組のご夫妻のうち1組は自然妊娠することが難しいといわれています。この原因には、妻の黄体機能不全、排卵障害、卵管通過障害、子宮形態異常、夫の精子減少、そして、受精タイミングの不調などが考えられます。妊娠を希望し1年以上妊娠しない場合、原因を探り始めるのが良いと考えます。

原因の検査として、妻の血中ホルモン値の測定、子宮内膜組織診、子宮卵管造影、子宮頸管粘液検査(排卵の時期を知る検査)、夫の精液検査、フーナー試験(精子が子宮腔内に到達するかを知る排卵期の性交後検査)などの検査を実施します。
治療は検査の結果に応じて、黄体ホルモン投与、クロミフェン投与、hCG投与をして排卵誘発、AIH(artificial insemination with husband’s semen : 配偶者間人工授精)などの治療を行います。

AIH (artificial insemination with husband’s semen : 配偶者間人工授精) について
受精のタイミングが不調な場合、子宮頚管粘液が少ない場合、排卵誘発で排卵日が捕えにくい場合など妊娠しにくいときには、AIH(配偶者間—夫精子による—人工授精)による治療があります。